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寒いけど、春の訪れは30年前と比べて3週間ほど早くなった

こちらでは日は長くなり、太陽は輝き、春めいた気分がみなぎっているものの、空気は冷たくストックホルムなどでは雪の降る日が続いたりと、今年の3月は、各地で記録的な寒さを観測した。しかし、それにも関わらず、南部スコーネ地方では、春の到来は以前と比べて3週間ほど早くなっている。

この気候の変化は、花の咲く時期や花粉アレルギーの時期の変化に顕著に現れる。今年は日本でも桜やツツジの季節がずいぶん早くやってきたと聞いたが、これはスウェーデンでも同様。また気候変動の様子は地球の端で顕著に現れるそうだが、季節の移り変わりの中では気候変動は春先に一番顕著に現れることをこの記事は伝えている。

スウェーデンの「春」は、2月15日以降で、一日の平均気温が7日間連続で0度を超えた時と定義されているが、今年スコーネでの春の訪れは30年前と比べて約3週間(20日)ほど早かった。この定義によりスウェーデンの北部地域では、春の訪れは30年前と比べて5日〜10日早くなった程度に抑えられているが、これは春を0度を中心にして定義しているからで、平均気温の変化だけをとればスウェーデン全体で、春は約1度ほど暖かくなっているそう。

今週は基礎学校などでは既に休みに入っていたが、今日から来週の月曜日までは、国民の祝日で4連休のポスク(イースター)休暇のスウェーデン。SVTの気象予報士によると、多くの地方で暖かく、晴天が広がるそうで、外で過ごすにはピッタリのロングウィークエンドになるそう。だが寒さはまた休み明けには戻ってくる見込みなので、この機会を逃さないようにとのことだった。Passa på!

寒さにもかかわらずスコーネでは春が3週間ほど早くやってくる(ダーゲンス・ニュヘテル)

イースター休暇は「いっぱいに輝く太陽を期待できるでしょう」(SVT)

© Hiromi Blomberg 2023