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グレタの感染と、誰を信頼すればいいのか問題、再び

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グレタ・トゥーンベリが「おそらく新型コロナウイルスに感染した思う」とインスタグラムに投稿し、自主隔離とその時の症状を話している。若い彼女の症状は、以前経験したひどい風邪のときよりもましで今はほぼ回復しているそうだ。ちなみに彼女は検査はしていない。

若い人や子供は症状は軽くでることが多く、なかには自覚症状のほぼない人もいると言われている。誰が感染しているかはわからない私たちは、やはり人との物理的距離をとった方がよさそうだ。

そんなニュースと並行して、昨日は「レストランやバーではテーブルに着席の状態の客にしか食べ物を提供してはいけない」とか「これから復活祭の休暇だが、スキー場の営業は停止にはしない」とか、ちょっときいただけではその意図がよくわからず、混乱と不安を招きかねないようなニュースも耳にした。これまでも公衆衛生庁の説明をけっこう注意深くきいていたつもりの私もちょっと混乱した。

が、昨日の夜のニュースであらためて公衆衛生庁の説明と、カロリンスカ研究所での重篤患者受入体制の責任者の話をきいて、ちょっとこれまでとはちがう深さで現状を理解したような気がした。

これからも感染は国中で広がる。高齢者や高リスク・グループの人が感染すれば重篤な状態に陥るし、人は死んでいく。できるのは感染の拡大を防ぐことではなく、拡大のスピードをコントロールすることだけだ。これまでも何度も同じことを、あの有名になったグラフを使って説明されていたのに、私は腹の底から理解できていなかったようだ。

「感染を防ぐ。全力をつくして国民を守る」と誰かがいってくれれば安心できるだろうが、スウェーデンの責任者たちはそんなことは言わない。代わりに感染拡大をコントロールできるかどうかは私たち一人ひとりがどう行動するかにかかっていると、言う。だから、この国でとてつもない不安に襲われている人は多いだろう。

スコーネ地方のローカルのニュースでは、SVTに寄せられている視聴者からの声として「SVTも国もでたらめばかり、失策ばかりで怒り心頭に達している」というものから「SVTもTV4もSNSとは違って、だれが何を話しているのがわかるニュースを届けてくれるので信頼できます」という声まで、さまざまな異なる意見を紹介していた。

感染拡大を遅らせるための行動を自分で判断してとっていくのは大変だ。私は昨日は夕方スーパーの前までいったけど、思ったより混んでいたので中には入らず買い物しないで帰ってきた。こんな小さな判断の積み重ねが功を奏することを祈るしかない。

グレタ・トゥーンべりが自主隔離「おそらくcovid-19に感染したと思う」

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