私も先週四日間ほどストックホルムにいて実感したが、ストックホルムに外国からの観光客が戻りつつあるとダーゲンス・ニュヘテル(DN)が伝えている。
2021年7月のストックホルムのホテルの稼働率は43%で、これは昨年同月の2倍にあたる。ストックホルムのホテルは外国からの宿泊客の割合がスウェーデンの他の都市と比較すると高く、宿泊客全体の35%程度を占める(全国平均は26%)。
外国からの観光客の増加は、美術館や博物館も実感しているようだ。国立美術館の来場者の約25%は海外からの客だが、7月の入場者は全体で約28100人と昨年同時期と比較するとこちらも倍増している。近代美術館に至っては65%以上を海外からの客が占める(フランス人が一番多いそう)が、こちらも入場者数は増えている。
DNが街でインタビューしていた観光客たちの多くは、フランスやイタリアからなどヨーロッパ内の国からのワクチン接種終了済みの人たちだったが、この人たちが驚いていたのはストックホルムではほとんどの人がマスクをしていないこと。
ユールゴーテンなど観光名所へのバスやトラムはかなり混むこともあって、私は込み具合に合わせてマスクをつけたり外したりしていたが、そんな混んだ車内でもマスクをしていない人がほとんど。
こうやってあちこち旅行していた人たちが、スウェーデンでは夏休みも終わり、これから職場に戻る。さらには南ヨーロッパは今が夏休み最盛期だろうから、もうしばらくは観光客がやって来る状況が続く。来週ぐらいまたコロナ感染者激増、第4波! とかならないことを祈ります。
7月のストックホルム、ホテルとミュージアムで回復基調(ダーゲンス・ニュヘテル)
観光客談「ストックホルムでは誰もマスクをつけていないことを目の当たりにし、カルチャーショックに」(ダーゲンス・ニュヘテル)