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求められるGDPの再定義、そして日本はお手本に

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GDP(国内総生産)という考え方で世界が進んでいる限りは、気候危機問題を解決することはできないとして、ローマ・クラブが、GDPの定義を刷新することで、気候危機への影響を軽減できるかどうかを調査している。

GDP・一定期間に国内で生産された財貨・サービスの価値額の合計。国内の経済活動の指標として用いる。GDP(gross domestic product)ーデジタル大辞泉より

スウェーデンの国会議員やEU議会の議員を務めたアンデシュ・ヴィークマンは2018年までローマクラブの会長でもあった。今回、IPCCからの新しい報告書を読んだヴィークマンは、改めてこれまで欧米の発展を支えてきた「成長」、「GDPの増加」という考え方を見直す必要があると主張する。

スウェーデン環境研究所のミカエル・マルマエウスは「GDPの増加を目標にしてはいけない。なぜならGDPが増加すれば排出量も増える。しかし、GDPを減らすことを目標にするべきでもない。まずは先に気候変動問題で達成したい目標値を設定し、経済はそれに合わせて調整することを求められている」と話す。

さらにマルマエウスは、この先雇用や福祉を維持するためには「成長」が必要ではないか?との問いに「成長しないと経済が破綻するという考え方があるが、それを裏付ける証拠はない。日本をみよ、もう何年もほとんど成長していない」と答える。

ここで、日本がでてくるとは驚いたが、そうか日本は最先端を進んでいたのか? 

ちなみにGDPは、スウェーデン語ではBNP(Bruttonationalprodukt)。

スウェーデンの単語つながりでいうと、昨日のTVニュースでは、字面を見る限りで勝手にアデルの曲を脳内再生しながらスカイフォールと読んでいたskyfallが、当然のようにスウェーデン語ではフィーファルと発音されるのを聞いて新鮮だった。Jazzをヤスと発音することを初めて知った時と同じくらいの衝撃を受けた。局地的な大雨が増え、スウェーデンでもこれからフィーファルと耳にすることが増えそうだ。

研究者がGDPについて「増えれれば環境に悪影響を与える可能性がある」

追記・同日

上に写真で上げたアンデシュ・ヴィークマンの著書「Come on!」はなんと日本語でも出版されていました!

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© Hiromi Blomberg 2021