スウェーデンで企業が開催する各種会議やセミナーの会場となる、ホテルなどのカンファランス会場には、今、予約の問い合わせが殺到していて、すべての電話に答えている暇もない状況が続いている。
カンフェランスを手配するSvenska MötenのPR担当者は、パンデミックの規制の撤廃の後、予約の引き合いは2019年と同じレベルに戻ってきたと話す。2018年3月から2019年3月の予約は4億1800万クローナ(約53億円)だったのに対して2020年3月から2021年の3月のパンデミック下の売上は6,000万クローナ(約7億7千万)に過ぎず、社員の約半数を解雇した。今、同社では解雇した社員の再雇用をすすめている。
Marstrandにある大規模会議が開催可能なHavshotellでは、カンフェランスの絶対数は減るだろうが、実施される場合、その規模は以前よりも大きくなるようだと話している。小さな会議の場合はリモートでもOKなことがわかったが、本当に集まることが必要な場合は、万を喫して大きなものになるようだという。
主流になるとみているのは、これまでのようにすべての登壇者が現地に集まるのではなく、オープニングスピーチを行う社長や会長などはリモートで参加するような傾向が高まるということだ。このトレンドに備えて、従来のカンフェランスよりも、技術や設備のアレンジに長けた、違うタイプの能力を持った従業員が必要になる。
さて、私の夫は明日からドイツのケルンで開催されるEUプロジェクトの会議に出かけていく。
パンデミック規制撤廃の発表があってから本格的に準備を始めたが、鉄道の切符もホテルの予約も対応してくれる旅行代理店が忙しすぎてパンクしていて、つい先日まで本当に予約できるのかどうかわからなかった(結局最後には無事計画通りの予約がとれたのだが)。
私はこの間、11月のどこかの週末に、すてきなレストランのあるスパホテルに予約を入れようと試みたが、週末はもう来年の3月くらいまで一杯で、考えが甘かったことに気がついた。こんな感じだとこの年末年始はレストランもホテルも各種チケットも、どこもかしこも、予約するのに一苦労となりそうだ。