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グレタの意見に賛成しないヨハン・ロックストローム

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 昨日のブログでタブロイド紙のアフトンブラーデットの記事も読んだ方がいいのではないかと書いたので、今朝はさっそく「スウェーデン最大のニュースサイト」であるhttps://www.aftonbladet.se/を見に行ってみたら、すぐに興味深いインタビュー記事を発見。

国連気候サミットCOP26を前に、世界的な環境科学の第一人者、ヨハン・ロックストロームに取材したこの記事には「ロックストロームはグレタの意見に賛成しない」との副題がつけられていた。ロックストロームは気候科学の教授で気候問題で権威あるドイツのポツダム気候影響研究所の所長だ。

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このインタビューでロックストロームは「2030年までに排出量を半減させるにはこのグラスゴーでの会議は最後のチャンスである」といい、また「気候サミットはグレタが言うように”30年に渡り「bla,bla,bla」と大人が空虚な言葉を口にするだけの会議”ではない」とグレタの気候サミット批判に異を唱える。

「本当に遅々とした歩みだが、前進はしている。たった6年前と比べても私たちは全く異なった地表に立っている」と言うロックストロームは、2015年のパリ協定は大きな一歩であったこと、またそれ以降、米国、EUさらに中国が実際にゼロエミッション目標を採用したことを指摘し、これは過去20回の気候サミットがなければ到底実現していなかったことを強調する。

スウェーデンの通信社TTのまとめによると、COP26での最も重用な5つの論点は以下の通り。COP26は10月31日の日曜日から開催されます。

  • 排出権取引 排出権の売買による国際ルール作り
  • 透明性 各国が排出量や気候変動対策をどのように報告するかのルール作り
  • 共通の時間枠の設定 気候変動対策をいつ達成していくのかに関するルール
  • 気候ファイナンス 富裕国がどのように開発途上国を資金的に援助するか
  • 気候対応策 気候変動の影響への各国の対応策を強化するために、お互いにどのように協力していくかについて

ロックストローム「グラスゴーは2030年までに排出量を半減させる最後のチャンス」(アフトンブラーデット)

© Hiromi Blomberg 2021