7月下旬に行われた支持政党の世論調査で、スウェーデンの左党が記録的な13.3%へと大躍進を遂げた。夏至祭前後の首相不信任案とそれに続く首相の辞任、そして同じロベーン首相の再任命となった一連の動きは、左党が新築アパートの家賃の自由化に、強いNOを突きつけたことに端を発している。
スウェーデン政治はそもそも組閣するところからいつも妥協の産物だけど、党の信念を曲げるようなイシューには頑としてNOを貫くという態度が、有権者の心を勝ち取ったのだろうと分析された。
ところで、少し前に見かけて気になっていたニュースがある。中国共産党の創設100周年の記念日に、日本の自民党や立憲民主党がお祝いのメッセージを送ったのに、日本共産党は送らなかったというやつだ。
中国共産党100年 自民、立憲が祝意 共産・志位氏は送らず | 毎日新聞
日本共産党はこのニュースでもわかるように、日本の他の政党とは違い中国共産党とはっきり距離を取る、筋の通った政党だが、なにせ、その名前が事態をわかりにくくする。
99年の歴史を誇る日本共産党は、その名前に誇りを持っており党名を変更することはまったく考えていないそうだが、もう一度考え直してくれないだろうか? とお願いしたいのは私だけだろうか? 伝統は伝統ですが、ほら、その伝統を守るために変わることも必要だともよく言われるし😉
スウェーデンで「共産者たちの左党」を名乗っていた現在の左党が、党名から「共産」を外したのは、ベルリンの壁が崩れた直後の1990年。今の左党は、青年支部は「長期的には共産状態を目指す」とラディカルな方向を示すものの、党としての姿勢は「より左よりの社会民主主義」で共産という言葉とは距離をとっている。
そんなことを考えていたら、数年前にNHKがこの「日本共産党、名前変えないのか問題」に関して、とても真面目に取り組み、面白い記事にしていたのを見つけた。「共産党」という名前対するアレルギーは、まさに私の世代の今の40代、50代に顕著なものだという、新しく知ったこの事実!
であれば「共産」はこの先は、若い世代には『人新世の資本論』にもあるような「コモン」や「脱成長コミュニズム」と読みかえられるようになり、特に問題はないということか?
「共産党」問題に心あたりのある40代、50代の方は、まずはこちらの力のこもった記事をお読みください👇