7月の半ばからSia社やHamglass社のアイスクリーム、またSkånemejerietのクリームチーズやOrkla社のマーマレードなどが、使用が認可されていない物質を含んでいるとして市場からの回収を呼びかけている。
これらの食品には、EUでは使用が認可されておらず、発がん性物質であるとされているエチレンオキシド を含む、とされたからだ。エチレンオキシドは、害虫から植物を保護する薬品として、世界の中ではまだ使用が規制されていないところもある。
今回エチレンオキシドを含むことが明らかになったのは、これらの製品に使用されている食品増粘剤、安定剤であるE410で、これはローストビーンガムと呼ばれる。
クリームチーズに使われている安定剤の「ローカストビーンガム」とは何ですか?
ペースト状を維持し保存性を高めるために、製造工程で均質化や加熱を行いますが、同時に水分や脂肪の分離が起こりやすくなります。それらの現象を抑えるために安定剤は欠かせません。安定剤を使うことにより、分離を防ぐとともに独特の粘りやなめらかさをチーズに与えてくれます。
「よつ葉北海道十勝100 クリームチーズ」には、ローカストビーンガムという安定剤を使用しています。ローカストビーンガムは、地中海沿岸に生育するキャロブという常緑樹(豆科の大木)の種子の胚乳から抽出された天然素材です。ー よつ葉お客様相談室サイトより
但し、Sia社のプレスリリースが説明するところによると、添加物の納入業者から連絡を受け目下製品の回収を行っているが、ラボなどで検査したところ混入量はごく微量で検出されないレベル。直ちに健康に被害があるというものではないそうだ。
そして、スウェーデンに20年以上住んでいていまさらなのだが、食品の添加物を確認する時にこちらではE410など、E番号を確認すればいいのに、どうして日本でもそれを使って統一してくれないんだろう、と半ばイラッとしていた。今回調べてみたところこのEはEU内で使用するためにつけられている分類番号で、E番号のEはEuropeのEだったということを知る。今ごろ気がついて、超はずかしい😅