swelog ニュースで語るスウェーデン

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国家権力と人々の行動の自由について考えさせたコロナの2年間

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火曜日から水曜日になっただけで、新型コロナウイルスのリスクが消えたわけではないのに、深夜12時になった途端にクラブで踊ろうと、長蛇の列ができている様子がスウェーデン各地からニュースで伝えられていた。

コロナの規制のせいでクラブデビューの時期を逸し、この夜生まれて初めてクラブに踊りに来たと話す18歳の女性は、アフトンブラーデットのインタビューに「これまではとても慎重に行動し、ソーシャルディスタンスを心がけてきたけど、今後は病気になったら、自分でこの結果の責任を取るということだと理解している」と話していた。

昨日アフトンブラーデットにアップされていたコラムでは、スウェーデン人にとっての自由の価値と、それでも国家権力が要請してきた行動規制に従ってきたというコロナ下での実際の行動、そしてその背後には国民と国家権力の間の信頼関係があるという指摘がされていて、興味深かった。

人々がどれだけ外に買い物にいってもいいか、ジョギングしてもいいかを警察が取り締まっていたような南ヨーロッパの国とは異なり、スウェーデン人たちは自由に行動する機会が常にあったにも関わらず、ほとんどの人は政府や公衆衛生庁のいうことに耳を傾け続けた。

公共放送のテレビ番組やインターネットサイトなどを通じて、スウェーデン人は疑問があれば質問できるという機会を常に与えられてきたが、そこでは「今おばあちゃんに会いにいくのは大丈夫でしょうか?」とか「何キロ先までなら車でいってもいい?」といった細かい行動に関するものも多く、人々は政府や専門家のお墨付きをもらった行動を取りたいのだな、とよく思った。危機の際には、一番大事であるはずの自身の行動の自由よりも、社会に対する責任を重んじる人が多いのもよくわかった。

私もコロナが一番大変だった時に、今日私が取る行動1つで、これからのコロナ感染の広がり方に影響を与えてしまう責任を感じたことを覚えている。

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さて、昨日の夜は久しぶりに会う友人と軽い食事を一緒にした。この間宣言した通り、挨拶はおじぎで通したのだが、早くも「ああ、ずっとおじぎの挨拶をつらぬくのは難しそうだ」ということに気がついた。うーん、でも政府がもう規制はありません、って言ったからといって、いきなりハグする気には私はまだなってないんですけど!

コラム・パンデミックは私たち自身についての何かを教えてくれた(アフトンブラーデット)

© Hiromi Blomberg 2022