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「SASは”まだ”倒産しない」。でも、倒産のリスクより高いリスクは?

スウェーデン政府が火曜日にSASにもうこれ以上資金を投入しないと発表したことで、SASの未来にはこれまで以上の暗雲が立ち込めている。SVTの経済解説員は「SASは当分は倒産しないが、将来の見通しは不透明である」という。

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スウェーデン政府は現在SAS ABの株式の21.8%を保有しているが、追加投資をしないと決めたことで今後はこの出資比率が下がっていくものと考えられ、またこのスウェーデン政府の決定より、新たな投資先が見つけることもさらに難しくなることが予想される。

スウェーデンと並んでもうひとつの大株主であるデンマーク政府は、資金を投入するかどうかの判断を6月中旬に発表する予定。

SASのビジネスモデルは、高いチケットを買ってくれる多くのビジネス客によって成り立っていたが、今ではこの層がほとんど消え去ってしまい、現在のSASの利用客の約8割が安いチケットを求めるレジャー客となっている。

今、SASにある資金量をみると、少なくともこの先数ヶ月はSASは倒産しない。しかし仮に、あなたがこの夏のSASのチケットを買っていたとしたら、心配しないといけないのはSASの倒産よりもSASのパイロットのストライキのリスクである。これまで以上の経費削減とパイロット不足により、厳しい条件のもとで働いているSASのパイロットたちがストに突入する可能性は高い。

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SASもボルボと同じく、中国資本となる道をたどるのか? それとも跡形もなく消え去るのだろうか? 気候危機の文脈で「スウェーデンは航空事業から結構早く撤退したんだよね」と、この先語られるようになると、それはそれでスウェーデンらしいというかなんというか…

「SASは倒産しないー少なくともしばらくは」(SVT)

スウェーデン政府はSASへの出資比率を減らしたい意向(SVT)

© Hiromi Blomberg 2022