死者も逮捕者も増えているが、マサ・アミニさんの死をきっかけに始まった今回のイランの現政権への抗議運動の勢いが弱まる様子はない。
昨日はSVTが、数千人の10代の少女たちが全国各地で抗議する様子がSNSで広まっていることを伝えていた。BBCが検証した動画では、学校の校庭でヒジャブを脱いで訴える少女たちの様子や、また昨日のツイッターには教室に掲げられている最高指導者の肖像に指を突き出す少女たちの写真があげられた。
一方イランでは、目下インターネットとソーシャルメディアの使用が制限されている。今回の抗議運動で大きな役割を果たしたワッツアップやインスタグラムといったSNSは使えなくなっているし、その他の多くのコミュニケーションアプリも使えない。またイランは国内のインターネットと国外のインターネットを分断させる長期的な計画のあることも、イランの情報規制に詳しいスウェーデンの専門家が解説していた。
昨日はまた、スウェーデンの議員が欧州議会の会議の演壇上で自らの髪を切るという出来事があった。昨日の夜イランでの抗議活動についての討議が行われていた場で、アルサハラニ議員は、EUはイランに対して、女性の自由は世界のどこの国でもEU内と同様大切なものだとはっきりと占めす必要があると、EUの外交担当責任者に向けて抗議の意思を示した。彼女によると、イランでは怒ったり、喪に服す時に女性が髪を切る習慣があるという。
自分の感じた怒りを体を使って表現するには力も勇気もいる。でも耐え難いほどの怒りはやはり飲み込んだりしないで、外に向けて表現しないといけないのだな、と自分にも言い聞かせる水曜日の朝。
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イランの女子学生たちが政権への抗議としてヒジャブを脱ぐ(SVT)