金融機関などへのサイバー攻撃に備えて、現金を手元に置いておこうというアドバイスについては何度かこのブログでも書いたが、サイバーどころか本当の攻撃もウクライナで始まったせいなのか、スウェーデンで現金の引き出しが増えている。
記事によればロシアによるウクライナ侵攻が始まった先週の木曜日には34%、土曜と日曜日にはそれぞれ20%増加した(何と比較して34%増えたのかは書かれていなかった)。
スウェーデンのATMを管理するBankomatのCEOによると、現金の引き出しは給料日や天候などにも左右されるので、ウクライナの戦争の他にも要因はあるだろうが、戦争の影響もあるだろうとコメントしている。
アウトドア用品店などでは、簡易ガスコンロや寝袋、水用タンク、フリーズドライ食などが品切れ状態になるほど売れており、特に防災用のラジオが飛ぶように売れている。他にもトランシーバーや電池などの注文が、ネット販売でもぞくぞくと入っているそう。
ヨウ素、救急セット、浄水器など医薬関係品を買いだめする人も増えているようだが、スウェーデンではウクライナやロシアからの輸入にたよる医薬品はほとんどないので、製薬の供給が途切れる心配はないと医薬品ネット販売のApoteaは説明している。そのうちまた、コロナの感染が始まった時のようにトイレットペーパーとかも品切れするのだろうか?
備えたい人にはスウェーデン社会防衛対策庁(MSB・Myndigheten för samhällsskydd och beredskap)が今回の戦争に関する特設ページを開設している。でも、個人に対する一番最初のアドバイスは「冷静に。そして噂を拡散しない」です。個人としてどのような準備をするべきか?(MSB)