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スウェーデンに来る難民は21万2000人との見通し

f:id:hiromi_blomberg:20220312152558j:plainついこの間の日曜日のニュースレターでは、ウクライナからスウェーデンに逃げてくる人の数は毎日数百人程度と書いたが、今週になってスウェーデンでもこの状況が大きく変わり、移民庁は今は、毎日4000人くらいの人がスウェーデンにやってきているとみている。

南の端の都市マルメの移民局の前は、難民申請をする人の長蛇の列となっていて、移民庁による難民の数の見通しも、木曜日には今年前半で7万6000人だったものが、昨日の金曜日には21万2000人へと変更されている。

移民庁のリッベンヴィーク長官は「すべてが悪い方向へ進んでいる現在のウクライナの状況を考えると、予想シナリオの中で一番人数の多いものになる可能性が高い」と記者会見で話した。

スウェーデンには2015年のシリアでの内戦で、16万人以上の人がやってきたが、今年のウクライナの危機による難民の数はそれをはるかに上回る。仮に21万2000人の人が来た場合、そのうちの16万人8000人に住む場所が必要だと考えられている。

シリアの時には「スウェーデンはいっぱい、いっぱい」だと書かれたビラをトルコまで行って配っていた極右政党スウェーデン民主党のジミー・オーケソン党首も、ウクライナ難民は受け入れるべきだとインタビューに答えている。

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2015年の危機の後ではうちの隣の保育所として使われていた建物にも、家族と離れて一人で逃げてきた男の子たちの宿泊施設になったのだけれど、今回もそのような対応があちこちで行われるのだろう。移民局は、この膨大な数の難民に対応できるだけの十分な人数の職員がいないというのが、喫緊の課題だ。

危機から危機へ。ようやくコロナを過去の話にしてしまえる年になるのかと思ったら2022年はこういう年として歴史に刻まれることになるとは。

スウェーデンには毎日4000人の難民がやってくる(SVT)

© Hiromi Blomberg 2022