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コーランを燃やす政治家とスウェーデンで高まるテロの脅威

スウェーデン国立テロ脅威評価センターは(そんな機関があるのか)、このイースターの週末にあった反イスラム団体によるコーランの焼却行為で、スウェーデンに対するテロの脅威が高まる可能性があると発表した。

同センターによるとスウェーデンでテロが発生する脅威は、最新の評価で5段階評価の3であると判断され、これはテロが発生する可能性があるということを意味する。スウェーデンでイスラム教徒やイスラム教に不快感を与えるような事件が起これば、それによりスウェーデンがテロ攻撃の標的となる可能性が高まる。(週末に起こったニュースは日本語にも訳されていた)反イスラム団体とデモ隊が衝突、3人負傷 スウェーデン:時事ドットコム

このニュースは世界中に広がっており、サウジアラビアやエジプトなどアラブ諸国数カ国がこの事件を非難しており、イラクはバグダッドのスウェーデン大使館でコーラン焼却はスウェーデンとイスラム世界との関係に深刻な影響を与える可能性があると警告した。スウェーデンの過激派による「聖典コーランの迫害」をサウジアラビアが非難|ARAB NEWS

また、テロ脅威評価センターはこの暴動がきっかけとなり、極右暴力集団からの脅威も増加しており、2022年はそれが加速する可能性があるという見方も明らかにした。今回の事件をきっかけとして未成年者を含む多くの人がオンラインコミュニティで繋がり、極右側からの暴力行為への関心も高まったと考えられている。

今回の暴動のきっかけを作ったラスムス・パルダンは、表現の自由をたてにコーランを燃やすという挑発的な行為を繰り返そうとしたわけだが、今はヘイトスピーチの罪で訴えられ、目下検察が捜査中だ。

最初の衝突はデンマーク、スウェーデン両国の国籍を持つ政治家ラスムス・パルダン氏(40)が率いる反移民・反イスラムを掲げる団体「ストラム・クルス(強硬路線)」に対し、デモ隊が抗議したことをきっかけに発生。パルダン氏は、9月に実施される予定の総選挙に出馬を計画しており、現在、選挙キャンペーンのため国内を回っている。同氏はイスラム教徒が多く住む地区を訪れ、コーランを燃やす計画だった。
パルダン氏は弁護士兼ユーチューバーで、過去に人種差別的な言動をしたとして有罪判決を受けたことがある。 (時事ドットコム記事より)

スウェーデンとデンマークの両国籍を持つパルダンは政治家を名乗っており、デンマークで出馬したが、当選を果たせず、今年はスウェーデンでの選挙で出馬を表明している。移民と極右の両方の憎悪を煽るような行動をとって、周辺世界を危険な場所に陥れいったい何が楽しいのだろう。

まぁ、理解に苦しむ行動をとる政治家は彼だけではないのだけれど。

コーランの焼却はスウェーデンへのテロ脅威を増大させる可能性がある(SVT)

パルダンを民族集団への増悪煽動罪で取り調べ中(SVT)

© Hiromi Blomberg 2022