ノルドストリームのガス漏れは、スウェーデン全体が1年間に排出するのと同量の温室効果ガスが放出されてしまった可能性のあることを研究者たちが指摘している。
ノルドストリーム社がデンマーク政府に提供した情報では、このガスパイプラインには約7億7800万平方メートルのメタンガスが存在していて、これをもとにスウェーデン環境保護庁が行った試算では、20年間という期間で計算すると4000万トンの二酸化炭素排出に相当。昨年1年間でのスウェーデンの排出量全体が4800万トンだったことから、それに匹敵するものだと試算された。
メタンガスによる気候温暖化への影響は二酸化炭素よりも高く、またその影響は100年という期間で分解されると考えると二酸化炭素の28倍、20年という期間でみると二酸化炭素の84倍もの温暖化への影響を引き起こすとなっている。今回20年という期間で、影響を算出したことには、環境保護庁もストックホルム工科大学も適切だと考えていて、事態はかなり深刻であると話している。
ノルドストリームからの情報の確かなものであるかどうかで、もちろん試算は変わってくるが、大きな影響がでているということでは研究者たちの見方は一致している。
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そう言えばメタンガスといえば牛のオナラ。こちらも排出された後、20年から100年、空気中を漂っていると理解でいいのかな? え、もしかしたら私のも? 私たちは牛肉の摂取を減らし、牛にはせっせと海藻を食べてもらわなければ、だな。