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移民送還列車

選挙の広告キャンペーンの一環でストックホルムの地下鉄では、極右政党のスウェーデン民主党のロゴとマークで全面が覆われた車両が走っている。

政党がこのような形で広告することは地下鉄を運営するSL(ストックホルム広域交通局)の規定に違反するものではないが、この列車の写真と共にスウェーデン民主党党員のトビアス・アンデションが「移民送還列車へようこそ。お持ちのチケットは片道切符です。次の停車駅はカブールです」とツイートし、またこのツイートが党の公式ツイッターアカウントでもシェアされたたことから波紋が広がっている。

差別的な発言だと非難が集中する一方で、アンデションはこのツイートを取り消すつもりはないと発言している。スウェーデン民主党党首のジミー・オーケソンは「ツイートは見ていないが、移民の送還政策は人種差別なものではない」とコメントした。

SLの広報担当者は今の政治広告に関する規定に反するものではないが、安全上の危険がないか、もう一度検討する必要があるだろうと話す。労働組合のSACOはこの広告列車を運転する運転手に危険をもたらす可能性があると抗議しており、車両全体を一政党の広告で覆うことを禁止したいと述べた。このような形で一政党の車両全面広告がされたのは始めて。運転手には攻撃される危険と、このような政治的なメッセージを全面に出した列車を運転することで、心理的安全上の危険があるとSACOは警告している。

明らかにスウェーデン民主党のいう「スウェーデン人」ではない外見の私は、電車を待っていてこの車両がきたらあんまり乗りたくないなぁ。いや、堂々と乗るべきか? それで身に危険が迫ったら? いや、やっぱり乗るべきだな!

SLがスウェーデン民主党の「送還列車」について「もう一度見直すことが必要かもしれない」(ダーゲンス・ニュヘテル)

© Hiromi Blomberg 2022