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スウェーデンのパレスチナ人とユダヤ人

最近はイランやウクライナの旗を持った人たちが目立つが、2000年代頭に私がスウェーデンに引っ越してきた時から長い間、街の広場で大きな旗を持って集まっている人たちといえば、それはパレスチナの人たちだった。この火曜日には、マルメの広場でイスラエルのガザへの攻撃に抗議するパレスチナの人たちが多く集まった。中にはハマスのイスラエルの一般市民に行ったテロ攻撃を祝うような集まりや発言もあり、それに嫌悪感を感じると発言するスウェーデンのパレスチナ活動家が、いくつかのメディアのインタビューに答えていた。

「子ども、老人、また多くの若者を殺害した卑劣な集団を称えるパレスチナ人のグループがあることに強い嫌悪感を感じる」と発言するのは、マルメ市の政治家であり、長くパレスチナの活動にも関わってきたバスセム・ナスル。彼はまた、スウェーデンのパレスチナ人やパレスチナ運動をを支援する人たちの間に反ユダヤ主義的な発言があることを指摘する。そんな人たちはごく少数だと考えてはいるが、今回の出来事が反ユダヤ主義を広め、人種差別につながる可能性があることを強く憂うと言う。

ナスルは原則の重要性を指摘し、パレスチナ人の生存権と同様に、イスラエルの民間人の生存権も守られなければならず、テロ集団ハマスがパレスチナの闘争の名の下にイスラエルの民間人を何百人も殺害・誘拐した後に、それを祝うことの意味を問う。

これまでパレスチナのための多くの時間と努力を重ねてきた彼は、ハマスの暴力を支持しないことで、イスラエルの味方をする裏切り者と呼ばれることも多い。ナスルはこれまでマルメで行われてきたパレスチナの活動の中で、マルメに住むユダヤ人たちへ攻撃を仕掛けようとするような計画にも遭遇し、それが大きく間違っていることを憂慮してきた。

もうすぐ13歳になる娘のためにパレスチナの国旗をプレゼントした彼は、人々がこの国旗をハマスのシンボルとして認識し始めることを心配している。国旗はパレスチナ人民の団結の象徴で、ハマスのテロ行為のシンボルではないと語るナスルは、深い深い悲しみにつつまれているように見えた。ナスルは昨夜のテレビのニュース番組でのインタビュー中にスウェーデンのユダヤ人たちに話しかけていた。

「私はスウェーデン人で、パレスチナ人で、ムスリムです。あなたたちは私のいとこで、スウェーデンは私たち共通の国です。」と。

マルメの環境党議員「マルメのパレスチナ人が民間人が殺されたのを祝うことに嫌悪感を抱く」(ダーゲンス・ニュヘテル)

スウェーデンのパレスチナ活動家の懸念「ユダヤ人の状況を理解する」(SVT)

マルメで数百人がガザを支援するため集まる(SVT)

© Hiromi Blomberg 2023