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気候目標は、ほぼ達成できない


「気候温暖化を1,5度以内に納めるという目標には到底達成できないようだ」というのが、COP27を前にした大方の見方らしい。世界中の指導者たちが気候目標を今すぐ抜本的に見直さないかぎり、今世紀末までに気温は3度上昇するようだ。

11月にエジプトで開催されるCOP27気候変動サミットを前に、参加する193カ国中、24カ国だけが、より厳しい気候変動目標を掲げた。評価できる目標を出したのインド、オーストリア、インドネシアなどだが、一方でロシア、メキシコ、中国などは目標達成することはできないだろうという分析もでている。

会議を前に提出された国連の進捗報告書の中での唯一の明るい話題は、これまで13.7%増加すると予想されていた2030年までの排出量の増加量の見込みが10.6%になったというもの。一方で世界気象機関(WMO)は2021年の温室効果ガスの大気中の濃度の上昇幅が測定開始以来最大となり、中でもメタンガスは驚くほど増加したと発表している。

これまで科学者たちは、気温が1.5度から2度上昇した場合どうなるか、という危険性に焦点をあててきたので、気温が3度上昇した場合に何が起こるかについて、信頼できる見解をもっていないそうだが、IPCCは「3度上昇すると、地球全体が居住不可能になる可能性があり、暑さにより水や電気の供給システムが崩壊し、各国の食料安全保障や医療が驚かされる可能性がある」との、起こりうるシナリオを提示している。

一ヶ月後に世界中の火山が爆発するとわかったらパニックになると思うけど、じんわり、でも確実にやってくるだろう大災害には私たちはうまく対応できないようである。

「気候目標は大失敗となるようだ」(SVT)

温室効果ガス排出量が過去最高レベルに(ダーゲンス・ニュヘテル)

© Hiromi Blomberg 2022