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COP27大失敗の予感と、レミングの行進

COP27は準備不足で展望と情熱に欠け、金曜には最終日を迎えようとしているのに今の段階では最終合意のドラフトさえ出ていない。交渉は今日の水曜日から始まるが、このままでは失敗に終わりそうだ、とエジプトからSVTの気候問題特別特派員が伝えている。

水没しそうな島国、パラオの首相は「いっそのこと私たちを爆撃してくれ、その方がましだ」と絶望を表す一方で、富裕国は気候危機に対する責任や補償についての議論を避けようとする。

ごく一部の富裕国は、気候変動の影響への対策費用と債務負担が増えている貧しい脆弱な国への債務救済、ローンの支払い停止、金利の引き下げなど、金融面での救済という手段を提案しているが、COP27のこれまでの議論の中で、去年からの課題であった気候変動目標の強化を約束する国はひとつもない。つまり参加している193ヶ国のうち169ヶ国が、COP27には新しい気候変動対策を計画をもって参加するという昨年のCOP26での約束を果たしていないことになる。

昨年COP26の最終合意がなんとかまとまった時に議長が涙したことを覚えているが、今回のCOP27はどのように終わりを迎えるのだろう? 今年のCOP27で最も目立つのは、石油ロビイストの存在感だというコメントも恐ろしい。パラオの首相じゃないけど、私たちはレミングのようにゆっくりと死の海に向かって行進しているのだろうな、きっと。

解説「失敗する可能性が高い。193ヶ国中、169ヶ国が約束を守らなかった」(SVT)

© Hiromi Blomberg 2022