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進まない国家環境目標の達成

スウェーデンでは1999年に国家環境目標が決められ、2020年を目標達成の目安の年としていたが、目標達成には程遠い状態で、その後も2030年をターゲットにモニタリングが続いている。この度発表された2021年の中間モニタリングの結果では、16ある目標項目のうち15項目が不合格という結果になった。環境保護庁の担当者は目標の達成までの道のりは長く、その理由のひとつには社会で環境が優先されていないことにあるかもしれないとコメントしている。

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この環境目標では、気候変動の問題は「気候変動への影響を減らす」という項目が入っているがこれは目標全体の一部で、16ある目標は他に「有害物質のない環境」「安全な放射線環境」「良質な地下水」「豊かな湿地」「活き活きした森」といったものが並んでいるが、今回も「対策が必要」「努力強化が不可欠」などと評価された。

これらの目標には達成する期限目標はなく、小さな中間目標と「世代目標」がある。世代目標とは「次の世代に主要な環境問題を解決した社会を引き継ぐための目標」という意味で、その心意気はとてもいいが、その曖昧さで目標達成への道筋にはずみがつきにくいのかもしれない。また目標を達成するためには、相反する経済面での優先順位と折り合いをつける必要がある。

これらの目標、今はまだ残っているだけいいほうで、そのうちに今の新政府が、こんな目標はいらないって、なくしてしまう可能性もきっとあるなぁ。新環境大臣はこちらのSVTの取材に答えてないし。

環境目標公式サイトはこちら

スウェーデンの国家環境品質目標16項目中、15項目で不合格(SVT)

© Hiromi Blomberg 2022