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新しい映画製作補助金制度に再度批判の声

すみません、このニュースに興味があるのは私くらいなのかもしれないけど、前に取り上げたニュースの続報ということでよろしく♡ その前の記事というのはこちらです。

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上にリンクをあげた記事は、今年から実施されるこの補助金の大枠が決定した時のもので、補助金がでるのはよいとしても、各方面から以下の点に批判が集中していた。

批判はドキュメンタリー制作側からも、大きなプロダクション側からもでていて、ドキュメンタリー側からは、もちろんその対象となる予算下限が高すぎて、自分たちはこの補助金の対象とならないこと(大半のスウェーデンのドキュメンタリー映画の予算はこの制限額の半分以下だ)、そして大きな制作を考えている方からは、今回決定した補助金の合計額は1億クローナ(約13億円)となっているため、大きな作品が入ると、またたく間にその補助金総額が底をつくという点にある。補助金総額は2017年にこの議論が始まった頃には3億クローナ(約39億円)の規模で検討されていた。

ということで始まる前から問題が指摘されていたが、、申請受付開始時点で、事前の想像を上回る事態がおきてしまった。準備された1億クローナの補助金は、なんと受付開始から23分で底をついてしまったのだ。規定では、この補助金は先着順で分配されることになっていた。

この23分のうちで幸運にも申請できたのは14のプロジェクトで、ワーナー・ブラザースとスウェーデンのプロダクションのYellowbird(ドラマシリーズに強い)は、複数のプロジェクトで支援を受けることができ、それぞれ1510万クローナと1540万クローナを獲得した。B-Reelは最高額の1650万クローナの申請が受け付けられた。

一方でMiso Filmは、一週間かけて申請準備をしたにも関わらず、いざ公開された時の記入項目がわかりにくく、申請が完了したのが27分後で、残念ながら今年度の申請からはもれてしまった。申請に30分かかったAnagramも補助金を受け取ることができなかったという結果に終わった。この申し込みが行われたのは昨年の11月だが、その後申請サイトのデザインや、申請できる資格条件について批判の声が担当の行政庁や新聞社などに届いている。

一番大きな問題は、政府が当初の3億クローネから1億クローナにいつの間にか予算を削ってしまったことにあり、予算が当初の予定通りの今の3倍あれば、早押しボタン競争のようなことはせずにすんだという声も、ごもっともだと思います。

新しい映画補助金に批判の声殺到・1億クローナは23分で底をつく(ダーゲンス・ニュヘテル)

© Hiromi Blomberg 2023