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減った新生児の数

2022年にスウェーデンで生まれた新生児の数が前年比で8.3%も減少し、104.734人となった。これは全国的な傾向で、2005年以来これほどまでに新生児の数が減ったことはなかった。

スウェーデン中央統計庁(SCB)は、背後にある要因を正確にいうことは難しいが、同様の傾向はノルウェーやデンマークでも見られると指摘している。2022年の出生率は合計特殊出生率という指標を使うと、女性1人あたり1.52 人で、同じ指標は2010年では女性1人あたり1.98人だった。女性ひとりあたりの出産数が減っているのは、スウェーデン生まれの女性でも、外国生まれの女性でも同じだった。

SCBはやってくる近未来に社会に何が必要を知るために毎年人口統計をまとめているが、近年は人口動態予測の担当者には難しい時代が続いているという。一つはこの新生児数の減少傾向が一時的なものか長期的なものかのトレンドをまだ読み取れないということがあり、またコロナで亡くなった人数の影響がどうでるかや、また2015年のシリアからの難民や、昨年からのウクライナでの戦争の影響で、どれくらいの難民がスウェーデンにやってくるかの予測の難しさがある。それを言えば、難民の数もそうだけど、明日、プーチンが一体なにを仕掛けてくるのかも、まったくわからないのだけれど。

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© Hiromi Blomberg 2023