swelog ニュースで語るスウェーデン

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粉末ビールで減らす二酸化炭素排出量

今日は北欧ですらないドイツからのニュースなのだけど、へぇーと思ったので書かせて欲しい。

ドイツ東部にある醸造所がビールを輸出する際の二酸化炭素排出量を減らすため、粉末タイプのビールを開発した。修道院ビール会社Klosterbrauerei Neuzelleは、このおそらく世界で初めての粉末ビールの製造方法を導入すれば、ドイツの二酸化炭素排出量を3〜5%削減できると考えている。今は500ml入りのビール瓶の総重量は約1キロだが、これを45グラムの粉末と置き換えることができるからだ。

ビールは一般的にはワインよりは気候温暖化問題においてよいと考えられているが、スウェーデンの研究機関Riseによると、アルコール飲料の消費に伴う排出量は、スウェーデン人一人あたりで毎年52Kg。主な要因は、生産工程ではなくビールの輸送と包装によるものだ。

この修道院ビールは、水の入ったグラスに粉末を入れてかき混ぜてつくるが(紹介ビデオではミルクを泡立てる電動ミニ泡立て器が使われていた)、泡とビールの風味の点では既に満足できるところまで来ており、あとはこれに炭酸ガスとアルコールを粉末にして加えるという開発の最終段階にある。開発者たちは今年の年末には販売開始できることを確信しているという。

思えば、いつくらいまでだろう? 我が家でも1.5リットルのボトル入りの炭酸水を折につけ購入していた。家で炭酸水を作ることのできるマシーン(なんと呼ぶのかな?)を買ってからは、輸送された水をスーパーから買ってくるというようなことはまったくしなくなったので、ビールだって慣れればどうってことない? 私が普段ビールをあまり飲まないので思うだけかもしれないけど、出来たて(?)のビールは結構おいしそうでしたよ! (下記リンクから動画でみてみてください🍺)

ドイツの修道院ビールが「粉末ビール」を開発(SVT)

© Hiromi Blomberg 2023