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インフレで減る家庭での食品ロス

今日はタイトル通り、現在の食品価格の高騰により家庭で捨てられる食品がぐっと減っているようだというニュース。

スウェーデンでは1年間に一人あたり平均15キロのまだ食べられる食品を捨てている。しかし食品が高くなったため、家庭でも賞味期限の表記にこだわらず、匂いや見かけなど自分の感覚でまだ食べられるかを判断するようになったり、冷蔵庫の中の残り物をうまく活用するようになり食品の廃棄が減る傾向がでてきている。

これはスウェーデンの食糧庁が昨年5月に行った家庭での食品廃棄に関する意識調査と同じ項目を、最近また調査したものと比較したもので、ここでは食品を捨てないために習慣を変えた人がいることがわかる。この2月末から3月頭にかけて18歳から84歳の1024名から回答を得たこの意識調査では、食品を捨てないためにしっかり五感を使っていると答えた人や、残った食品を”かなり”や”とても多く”活用していると答えた人は共に増えた。この調査の正式な報告書は3月の末(今ね?)に発表されると記事はまとめている。

食品ロスは世界の温室効果ガス排出量の約8〜10%を占めているといわれ、廃棄は生産の現場から流通、小売までさまざまな場所で発生するが、しかしロスのほとんどは家庭で起こっている。

スウェーデンの自然保護庁が実施している食品ロス調査によると、今も昔も食品ロスのほとんどは家庭で廃棄されている食品が主だ。

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さらには食品が各家庭にたどりつくまでには様々な物質的、人的資源を使ってきており、家庭での食品ロスはそのすべてを浪費するということにほかならない。

自然保護庁の食品ロス量の調査報告書は以前は2年に一度だったが、一昨年、昨年と続けて報告されているので、おそらく今年も発表されるはずである。ここで扱われるのは2022年の数字だけど、すでに変化が出てきているかもしれない。この数字が今年発表されるとすれば、5月くらいだと思うので、見かけたらまた取り上げよう。

そんなこといっているうちにもう4月ですな。

食品を捨てずに何千クローナも節約するファミリー(SVT)

© Hiromi Blomberg 2023