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ヨーロッパで気温が50度を超える日もそんなに遠くない

EUの環境モニタリングプログラム「コペルニクス」がまとめたところによると、2022年の夏は数多くの気象記録が更新され、1979年にコペルニクスの測定が始まって以来2番めに暑い夏を記録した。ヨーロッパの気温は世界平均の2倍の速さで上昇し続けており、工業化が始まった1800年代末期と比較して2.2度気温が上昇した。

去年の夏は英国で初めて40度を超える暑さが記録され、ポルトガルでは最高気温が47度を越した。南欧諸国では38度を超える「深刻な暑さによるストレス」な日が過去最多日数を記録した。WHOによるとEU内で少なくとも1万5000人が暑さが原因で死亡した。また干ばつも深刻で農作物の収穫に大きな影響を与え、さらには昨年の夏の森林火災による二酸化炭素排出量も過去15年間で(国によっては過去20年間で)最高値を記録した。

これまでヨーロッパでの観測史上の最高気温は2021年にシチリア島で記録された48.8度。コペルニクスは、目下進行中の平均気温の上昇傾向を考えると50度を超える気温が記録されるのは時間の問題かもしれないとコメントしている。

スウェーデンでも暑くて天気がよくて「ごきげんな」夏がまた今年もやってくるのかもしれない。去年うちのアパートで1匹だけみかけた蚊は、今年はもっと増えるのだろうか。

ヨーロッパの夏はかつてなかったほど暑くなっている(SVT)

© Hiromi Blomberg 2023