早ければ、もうすでにこの夏、世界はパリ協定の1.5度の温暖目標を超えてしまう可能性があることをSVTの気候変動問題解説員、エリカ・ビェーストロームが伝えている。私がこのブログを書き始めるきっかけにもなり、スウェーデンで700人が暑さを要因とするストレスで死亡した、あの2018年の熱波がこの夏にまた戻ってくる可能性がある。
もしもこの夏、世界の平均気温が1.5度以上上昇してしまったら、それは予想されていたよりも10年も早いことになるが、南ヨーロッパでは既に4月の時点でとても暑く、干ばつに襲われている地方もある。
この気温の上昇はサンゴ礁に壊滅的な影響を与え、広範囲の地域で農業を打撃を与える。ポツダム気候研究所の新しい調査報告書によると、メキシコ湾流は永久に減速してしまう可能性があり、北極海の氷は夏に今よりも40%早く溶け、また永久凍土が溶けてしまうことで長期にわたる影響がでる。大気中の水蒸気が増え、極端な大雨と一方では甚大な干ばつが増加する。スウェーデンでは北部は例年並みの夏が予想されているが、南部には2018年と同じような熱波がくることが予想されている。
それでも私たちにはまだできることがあって、それは今すぐにでも化石燃料の使用をやめることなのだが、科学者たちの訴えにいまだに誰も真剣に耳を傾けない。
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