北極圏で急速にとけてなくなっていく氷。その状況に警鐘をならすためにスヴァールバル諸島での「氷の音楽」を以前紹介したことがあったが、今日のニュースはこのスヴァールバルで初めて熟したクラウドベリー（Hjortron）が発見されたというもの。数週間前にノルウェー極地研究所の研究員が、トナカイの狩猟中に、突然20から30のクラウドベリーの実を発見した。スヴァールバルは、北欧という言葉が霞むほど、まさに最北の地。
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ヨーロッパでもそうであったように、スヴァールバルでも今年の7月は熱く平均気温が10度を超え最も熱い7月となった。この地でクラウドベリーが発見されたのはこれが初めてで、植生研究者は「とてもセンセーショナルな出来事だ」と驚きを隠せない。
スヴァールバルでは地球上で一番激しい気温温暖化が起こっていて、過去50年間で３度から５度気温が上昇した。今年の７月は記録的な暑さであったことを伝えたEUの気候監視サービス「コペルニクス」は、この９月も世界は記録的な暖かさに見舞われたことを伝えている。スウェーデンでは7月は冷たく、多くのこどもたちはつまらない夏休みを送ったけど、9月はその7月よりも暖かい月となった。
ルンドでも9月は暖かく気持ちのよい日が続いたけど、昨日あたりから本格的に寒くなってきた。街にでると半袖半パンの人から、ダウンのロングコートを来た人まで恐ろしくバラエティがあって、人間の多様性に驚く。
まぁ、とりあえず、今日は「氷の音楽」を聞いていってください。
