今これを書いているのは火曜日の朝の5時だが、夜中の3時頃にSASのストライキが終わったことが、SVTのサイトにアップされていた。今年の夏休みの客にはなにはともあれよかったのだろうけど、この先SASはいったいどうなるのか…?
そして目下ヨーロッパ各国を襲っている猛暑。スウェーデンの人は飛行機で南ヨーロッパやロンドン(今日は40度になると予想されている)に行くくらいなら、スウェーデンにとどまっていた方がよいような感じがするが、そのスウェーデンでも明日の水曜日には35度まで気温が上がるところもあると予想されている。今英国を襲っている熱波が明日にはスウェーデンにやってくるらしい。ただし今夏の熱波はすぐに去り、木曜日には気温は下がる見込みだ。
スペインやポルトガルでの大変な状況を受けて、SVTが世界的な気候学者でポツダム気候影響研究所所長のヨハン・ロックストロームに取材をしていた。彼は「恐れていたよりももっと早く異常気象が到来したようだ」といい、今ヨーロッパにやってきている猛暑は、短期的には人々の健康に直接的な影響を与え、EUが経済圏として弱体化することを意味するが、長期的には、この社会的、自然状況の変化で疾病のパターンが変わり、地下水位が下がって、大規模な人口移動が起こる可能性があると言う。
しかしながら私たちは気温の変化を世界平均で2度以下に抑えるにはどうすればいいかを知っている。今すぐに石油、石炭、天然ガスの使用を止めるようにすると気候目標を達成することは可能だ。とも。
ロックストロームはまた今回の熱波で北極圏の氷がまたとけることは確実で、これまで地球を冷やしていた氷がなくなることで、さらに温暖化に拍車がかかるとも述べている。世界の平均温度が1.2度上昇した今の段階でここまでの変化が起こっていることを驚きをもって深刻に受け止めているようだった。
先日のブログでも取り上げた、この先の80年で地球にどのようなことが起こるかを書いた本をこの夏は読もうかと思っていたのだけれど、そんな未来予測を読まなくても奈落へ落ちていく様子を実況中継的に体験することになりそうだな。