swelog ニュースで語るスウェーデン

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科学的な根拠は大切だけど、科学的な根拠は時々、ちょっと変わったりもする

この度、科学的根拠に基づき出されていたガイドラインが変わることになったのは、男性のアルコールの摂取量について。SVTが入手した情報によると、社会庁が出している飲酒量のガイドラインが引き締められる予定。

これまでスウェーデンの推奨レベルは他国の指標と比べてかなり高かった。今回、レベルの見直しが行わることになった背景には、最近のガンのリスクに関する研究結果がある。ごく低レベルの飲酒でも発がんリスクがあるという研究結果で、スウェーデンを含むいくつかの国での推奨レベルが引き下げられることになった。

これまでのガイドラインでは、スウェーデンの男性は週に14単位までは低リスクとされていた。1単位はビールで330ml、ワインでは100cc、ハードリカーで40clで、ビールだけ飲む人なら毎日330mlを2缶飲んでも大丈夫という感じだった。対して女性に9単位以内にすることが推奨されていた。

まもなく発表される予定の新しいガイドラインでは、これが男女とも週に10単位となる予定。先に上げた根拠となった新しい研究では、アルコールの健康リスクが男女間で異なることも示されなかったからとされている。また新ガイドラインでデンマークや、オーストラリアやフランスと同じレベルになるが、カナダとオランダではさらに低いレベルが指標となっていて、それは週に7単位だとか。

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パンデミックの前は必ず年に一回来ていた歯科検診のお知らせがこないまま、もう2年もたってしまったのだけど、これは年に1回検診に呼ばなくても人々の虫歯は増えなかったということがパンデミックでわかってしまったからなのだろうか? それともパンデミックで積み上がってしまった診察待ちの患者の行列が、未だにさばけていないからなのだろうか? 

なんて考えている暇があれば、さっさと歯医者に電話して、予約取ろうよ、私。

SVTが入手した情報によると、男性へ飲酒量ガイドラインが引き締められる(SVT)

© Hiromi Blomberg 2023