この夏ハワイに行った時、赤道近くなのに猛暑とかに襲われることもなく、気持ちのいい気候ままでいいなぁと思ったのだけど、いや、これらの島は水没していく可能性があることを海岸線に並びたつ、大きなお家の前を車で走りながら教えてもらった。
スウェーデンの保険会社でつくる企業団体Svensk Försäkringの気候適応問題専任担当者が、洪水や海面上昇に襲われるリスクが高い地域に建つ住宅の住宅保険加入を、保険会社が拒否するのは時間の問題だと説明してた。その結果、それらの住宅の価値は下がり、住宅ローンの金利が上昇し、その先には住宅ローンを組むのが難しくなる可能性がある。住宅保険はローンを借りる際の必須条件だからだ。
住宅ローンを専門とする銀行SBABのチーフエコノミストは、これは大きな問題だが、まだどの銀行も具体的に着手していないと説明する。銀行がローンを融資する際には、その住宅が全焼しても貸し付けた額を回収できるように、見合うだけの住宅保険に入ってもらうことが条件になる。この先保険会社が特定の地域に建つ住宅への保険を拒否すれば、銀行は住宅ローンの貸付をやめるだろうという。
そこまで行くにはかなり長い時間がかかるのかもしれないけど、いや、案外早くそんな時期はやってくるのだろうか?