この5月くらいだっただろうか? 隣国デンマークで始まった「ドライブ・イン」のPCR検査のニュースを見た時は、スウェーデンではなかなか進まない検査の浸透状況と、かなり差があるなぁと思ったものだった。
それが今では、スウェーデン南部のスコーネ地方だけでも、ドライブ・インPCR検査場はマルメに2ヵ所ある他、ルンドやヘルシンボリといった拠点に合計5ヵ所あり、今日から新たににエンゲルホルムとヘッセルホルムにもオープンする。
しかし、ルンドはスウェーデン全国的にみても自家用車保有率が低く、学生に限らず「移動は自転車で」というライフスタイルの人も多い。
そんな地域的特性を考慮して、スコーネの医療担当行政であるリージョン・スコーネが今、検討しているのが「自転車・イン」PCR検査場。具体的にはルンドの中心部北部にある室内球技場ヴィクトリア・スタディオンの広い駐車場に、自転車と徒歩の人が「乗りつけて」自己検査を行うことのできる屋外ステーションを作るという計画だ。
検査場で感染が広がったりしないように、感染症専門医との念には念を入れた確認がまだ続いているそうだが、担当者はできるだけ速い段階で車を持っている人だけでなく自転車や歩行といった移動手段の人たちにも同じレベルのサービスを提供したいと話している。
こういう施設を屋外につくるとなれば、日本では近隣住民から反対運動が起こりそうだが、このビクトリア・スタディオンの駐車場が隣接しているのは大きな幹線道路で、また向かい側はサッカー場。まったく「密」にはなりそうにもない状況。散歩したりするにはつまらない場所だなー、と長年思っていたが、こんな時に役にたつこともあるなんて😅