ウクライナとロシア、そしてイスラエルとハマスの戦争も膠着して長引きそうだとニュースは伝える。パレスチナへの爆撃をやめろとイスラエルに抗議する大規模デモが各地で開催される一方で、ヨーロッパ各国でユダヤ人へのヘイトクライムは激増している 。ふと、ベトナム戦争の時に日本の人々はどのように過ごしていたのかと思う......
今日取り上げたニュースは、戦争やコロナがやってくる前なら嬉々として伝えていたはずのニュースだが、今日の気分はなんだか(戦争などのニュースとずっと向かい合うのが辛いので)。このニュースに逃げている、感じだ。まぁ、それでも伝える意味はあるような気がするので、それはどんなニュースかというと、目下、気候温暖化ガスの排出量を抑えたアスファルトの生産が進められていて、そうしてできたグリーンなアスファルトは、みんなが知っているあの匂いではなく、サウナに似た香りを放つというもの。
コンクリートや鉄鋼と並んで建設業界における気候温暖化での大きな問題の一つであるアスファルト生産においては、リサイクル率を高めたり、石を結合させるビチューメンと呼ばれる重油系剤を、松樹皮からとれたバイオオイルに変えることで温暖化ガスの排出量を抑える取り組みを行っている。
スウェーデンの建設大手スカンスカが、この夏に稼働を開始した新しいアスファルトプラントでは、これまで最大40%だったアスファルトのリサイクル率を70%まで増やすことを目標にしている。このプラントは最大100%のリサイクル率で稼働できる設計されている。
アスファルトには60年も使われるものあるが、通常は6年から20年で新しいものと交換される必要があり、スカンスカでは、学校や各自治体の道路や駐車場などから、現在は無料で廃棄されている古いアスファルトを回収し、再利用している。そして担当者によると、松樹皮油を使ったグリーンなアスファルトはサウナの香りがするのだという。
私たちは毎日大量に破壊されていくコンクリートやアスファルトの建造物の映像を見続けているけど、努力できるところでは、努力は続けなくてはならないよね。