戦争、ギャング団による銃撃事件、テロの脅威、せまりくる気候変動危機に、インフレ。世界を覆いつくす暗く重いニュースを子どもたちにどう伝えるのか。
スウェーデンの人気の子どもニュース「Lilla aktuellt」は、子どもたちが世界や社会の出来事について疑問に思った時に、なにか起きているかを理解し、説明できるよう手助けする、「大人のための子どもニュース」を始めて放送する。
番組では、現役の警察官が、銃撃事件への子どもたちの不安や、子どもがトラブに巻き込まれる心配する親たちにむけての対処法を話したり、心理学者による暗いニュースが子どもたちの心理に与える影響の解説がある。
イスラエルとハマスの間の対立が、学校の生徒間に持ち込まれている状況にどのようにマルメ市の責任者が取り組んでいるか、そしてSVTの戦地への特派員としてウクライナと中東からニュースを伝えているジャーナリストが、自分の子どもたちに自分の仕事や現地の経験についてどう伝えているかも話される。
「ニュースをスキップしよう」と主張する本の著者と、SVTの報道番組の総合責任者とのディベートがあったり、Tiktokのよい点、悪い点を研究者が説明したり、銀行のエコノミストが、家にお金のないことを子どもにどう説明するかと言った項目も扱う。
SVTのプレスリリースを見る限りでは、「こうやれば正解!」を紹介するものではなく、こういう見方もやり方もあるというのがわかり、参考になるというニュアンスのある内容のようだ。
この「大人のための子どもニュース」は今日の夜9時からSVT1とストリーミングのSVT Playで放送され、世界中でこの先しばらくは見ることができるのようなので、興味のある方はぜひ。