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ライフスタイル移民

スウェーデンの三大都市、ストックホルム、ヨーテボリ、マルメでは2015年以降人口が減り続けていた。ヨーテボリでは昨年、マルメでは一昨年から再び増加傾向にあるが、それでも2015年以降、三都市合計で6万6000人の減少となっている。

これはパンデミックでリモートワークが一般的になり、都会から郊外へ引っ越した人が多かったことや、地方に住んでいる人が住所はそのままで都会での仕事をすることが一般的になったこと、また、小さな子どもがいるうちはキャリアではなく家族との生活を優先させるため住宅価格の安い地方に引っ越す人が多いことなどがこの人口減少傾向の理由としてあげられていたが、三番目の理由は「ライフスタイル移民」。

地方に引っ越すのはスウェーデンの都会生活者だけでなく、スウェーデンの森や自然の多い暮らしに憧れてオランダやドイツからやってくる年金生活者を含む人たちも増えている。ちょっと前はスウェーデンの年金生活者は、スペインなどの温暖な国にアパートを買って冬の間はそちらで暮らしたりしていたものだけど、気候温暖化と共にこちらの傾向も変わっていくのかもしれない。

引っ越しする3つの理由・リモートワーク、家族、ライフスタイル(SVT)

© Hiromi Blomberg 2023