スウェーデン最大のニュースメディア、アフトンブラーデットが、最近テスラを批判する調査報道記事を出したが、その後Xで同紙がシェアした記事へのリンクをクリックすると「リンクは安全でない」との警告が出されるようになった。
記事は、マダガスカルの鉱山で児童労働が行われおり、これがテスラとどのように関連しているかを報じたもの。アフトンブラーデットの記事は、テスラの米国工場は、幼い子どもたちが危険な状況で働くこの鉱山から鉱物を輸入している中国企業のうち2社から供給を受けていることを明らかにしている。
X上での警告がこのスクープ記事と関連しているかどうかは推測するしかないが、誰かが私たちの口を封じようとしているのではないか、とても不快である、とアフトンブラーデットの報道部門の責任者は、昨日SVTのニュース番組のインタビューに答えていた。同紙は、テスラのファンがよってたかって記事をスパム報告したとか、Xのアルゴリズムのなにかに突然引っかかるようになったのかと考えているが、どれも推測の域を出ない。
そしてX上では、この記事へのリンクだけでなく、アフトンブラーデットのコラムや社説、さらにはスポーツ速報にも同様の警告メッセージがでるようになり、ここには「内容がスパム、暴力的、誤解を招く可能性がある」と書かれている。
Swedish newspaper @Aftonbladet publishes article linking Tesla to child labor in Madagascar, and X/Twitter put this “warning” to those following the link. Clear attempt to reduce traffic & more evidence that Musk’s commitment to free speech nothing more than cynical bullshit. pic.twitter.com/wExD4mRcbZ
— Christian Christensen (@ChrChristensen) 2023年12月17日
(今、私がXでアフトンブラーデットのポストを確認しようと検索してみると、9月6日以降のポストはまったく表示されない。いったいどうなっているのか?)
アフトンブラーデット、またスウェーデンのその他のメディアからの「なぜ突然このメッセージがつくようになったのか」の質問に、X側からの回答はない。アフトンブラーデットとしてはそちらへの回答もしてもらいたいが、まずはマダガスカルの鉱山に関するスクープ記事にコメントを望んでいる。
気候危機でもてはやされる電気自動車にはマイカ(雲母)と呼ばれる鉱石が、バッテリーの絶縁のために多く使われており、記事ではテスラだけではなく、ボルボやBMWなど他の車メーカーとの関連性も言及されている。(英語でもサマリー記事が出ていたのでリンクを貼っておく)
さて、このブログの記事へのリンクもこれからXでシェアしようと思うのだけれど、私のポストにも警告文がでたりするのかな?