スウェーデン農産庁は農家での事故を減らし、農業従事者の労働環境とメンタルヘルスを改善するというタスクを政府から受けているが、実際には農家の健康とメンタルヘルスに関する知識は不足している。今回スウェーデンの専業農家1万人を対象にデジタルアンケート調査が実施されることになり、対象者はアンケートを受け取った。
今回のアンケートについて取材をうけていた地区農協の副会長で農家のペール・ヴェンドレールさんは、気候危機、購買価格の沸騰やインフレによる生活者の購入パターンの変化など、農家には厳しい状況が続いていると話す。しかし、農場経営は経済的に成り立つもので、それを環境への配慮と動物福祉の観点からも最高のバランスで実施するというのが私たちの仕事という。そしてこの方程式を成立させるのは難しいが、力を合わせれば可能だと語っていた。
ヴェンドレールさんは、今回の調査結果により政府がより的を絞った政策をとれるようになることを期待している。それは例えば危機的状況で心理カウンセリングを受けることができるというものであるかもしれないし、危機に際しての他の様々な支援となるだろうという。
農家の人たちがいてくれないと私たちはご飯を食べていくことができないのに、その労働環境、特にメンタルヘルスに関してこれまではほとんど語られてこなかった。また調査がまとまったらこのブログで紹介しますね。