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3万人の消える仕事

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これから2030年にかけての10年で、スウェーデンでは1万1000の小売店がそして3万の仕事がなくなる。スウェーデン商業協会が先日そんなレポートをまとめた。

現在30万人が働く大きな労働市場である小売業界。

衣類、電気など各種の専門店の分野では5万人の仕事がなくなると予想されているが、スウェーデンでは人口は増える予測なので、その分スーパーなど食品や日常品の販売に関わる従業員は増える見込みでそれを相殺するとトータルで減る仕事は3万人分。

もちろんどの業種でもネット通販、それも海外からの直接購入が増える見込みとなっている。

ただでさえこの小さくお店も少ない国で、1万1000店の小売店が減るインパクトはどれほど大きいのか? 2011年から2017年の間で消えたお店は5000店程度。それで私の住むルンドでも街の中心でも現時点でも空っぽになったままの空き店舗のの多いこと! その2倍のお店がなくなっていく。マルメでも中心にある大きなショッピングセンターが2つもガラガラ状態のままである。

スウェーデン商業協会では、小売業界で働く従業員の給与に関しての税制を改革する案など、この状況を改善する方法を働きかけていく考えだ。

店舗用物件の家賃が高すぎるともよく聞くので、不動産を持つ人達ももうそろそろ自分たちのビジネスモデルに関して考え直した方がいいのではないでしょうか?

3万人の仕事と1万1000のお店がなくなる、とスウェーデン商業協会が予測

 

© Hiromi Blomberg 2023