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電動キックボードのはかなすぎるその命

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毎日8000歩ほど歩こうと決めていなかったら、私も絶対これまでに試していただろう電動キックボード。乗ってるのみかけると気持ちよさそうですよね。

でも超テキトーに乗り捨てられているのみたら、ちょっとイラッとしますよね。

しかし、この乗り物、乗り捨てだけでなく、使い捨てだったとは!

経済産業紙のダーゲンス・インダストリが業界の関係者に行ったインタビューによると、今、ストックホルムで一番よく見かけるVoi(あの赤いコ達)の電動キックボードは約40日で使い物にならなくなってしまうのだとか。Voiの創業者は一台2,3ヶ月は使用すると以前説明していたにもかかわらずです。

今、ストックホルムではVoi, LimeとTierの3社で合計約2000台のキックボードが出回っていて、夏までにはその倍の4000台にまで増えると予想されています。

電動キックボードはその「持続可能性」が売り物。しかし、これでは環境への影響の軽減どころか、そのビジネスモデルの持続可能性も不安視されています。

インタビューに応じたVoiの広報担当者は、初代の短命であったキックボードと比べて、最新のモデルは改良されているので廃棄されるまでの使用期間は月単位でではなく、一年という長さも視野に入っている、と回答しています。

電動キックボードを使用中、またはこれから使ってみようと思っているみなさんはとりあえずは乗り捨てる時はもうちょっと愛情をもって停めてあげてください。

電動キックボードの寿命は予想よりも短かった

【追記・2019年7月31日】

ツイッターでストックホルムですごいことになっている動画をみかけたのでご参考までに貼っておきます。スペインのマドリッドでも、みんなの駐車の仕方がひどすぎて電動キックボード禁止になる方向へ動いているという噂もききましたが、どうなるのかなこれ?……

 

© Hiromi Blomberg 2023