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虫歯格差

 

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増える虫歯の内訳

子供の虫歯が増えている。虫歯のない8歳児は2013年には70%だったが、5年たった今その率は65%まで減っている。

また3本以上の虫歯がある子どもの数も増えており、虫歯のない子と、一度に麻酔をうってまで4本の治療をする必要がある子など、子どもたちの間で口腔衛生にはっきりとした格差がでてきているようだ。

親の稼ぎと子供の虫歯

虫歯が増えてきた要因のはっきりとした分析は行われていないが、歯科医たちはいくつかの複合要因を指摘している。まず経済的に厳しい家庭の子供は歯だけでなく病気もかかりやすい傾向があること。

加えて、甘いものや炭酸飲料がいつでも手にはいる現代では、親自身がどのような食習慣と歯磨き習慣をもっているかが子供の口腔衛生に影響する。

無料の治療への待ち時間

スウェーデンでは23歳までの歯科治療は無料で歯科矯正もでき、費用面では素晴らしいが、複雑な治療になると予約をとるのに時間がかかり、子供の虫歯でもすぐに治療してもらえるとは限らないそうだ。そうなると歯の痛みで食欲をなくしていまう子供など、問題は歯だけでなく身体全体に及んでしまうこともある。

歯の健康は朝晩の歯磨きの徹底、喉が乾いた時は炭酸飲料ではなく水を飲む習慣をつけるなど、簡単にすぐにできることを実施するかしないかで大きな差がでる。

みんながこの基本に戻ることができればいいのですが。

乳歯の虫歯罹患率が悪化 (SVT Nyheter)

© Hiromi Blomberg 2023