Spotifyが世の中に出てきたときには、サービスもそんなに洗練されていなかったし聴くことのできる音楽も限られていた。
昨日10周年を迎えたこのサービスは、今では世界65カ国で1億8千万のユーザーを誇る。スウェーデンではネットサービスを使う69%がSpotifyユーザーという統計もある。音楽の聴き方を変革したのは間違いない。
しかし、この成功したとされるスウェーデンが誇るスタートアップの星は、未だに利益をだしておらず去年だけでも120億スウェーデンクローナ(約1500億円)の赤字を計上している。
Spotifyの成功は、当時のスウェーデンなら誰もが使っていた違法コピーの大流行と分けては語れない。
違法コピーをダウンロードするだけでも罪にとわれるとういう判決がでたあと、行き場のなくなった若者をストリーミングサービスへとすくい上げた。誰も音楽にお金を払わない状況にほとほと疲れていた音楽業界からの協力も取り付けることができた。
スウェーデンではこの10年間、一ヶ月99クローナの課金体系を変えていないSpotifyは、この先もストリーミングサービスだけでは黒字にならないと噂されている。大金を注ぎ込んてきた投資家たちの思惑がこの先、どのような形で現れるのか?
創業者は取り合えず、先日大量の株を売却したようです。
ミュージック産業を変えてしまった実験中のSpotify、10周年 (SVT Nyheter)