台風や水害については、前の夜から大変なことになってそうとわかっていることがあっても、地震だけは朝起きて一番のニュースで知ることが多い。ゆったりとして朝を迎えたくとも、最近は日本で何が起こるのか予測がつかないので、起きるとやっぱりニュースを確認する。
スウェーデン側ではめったにそんな急で大変なニュースはない。
選挙関連以外では、スウェーデン中央銀行が現在マイナス0.5%の金利を少なくとも12月や来年の2月まであたりは変更しないという発表をしたことが、今日の国内の一番大きなニュース?景気は上向きだということになっているにもかかわらず、だ。
ということで、そのニュースを受ける形で新聞社のプラットフォームを借りて、なんと中央銀行の総裁自らが一般市民とチャットをすることに。チャットのサイトにはご丁寧にパソコンスクリーンの前に座り、なにやら自分でタイプしている総裁の写真まで。
午後1時からの予定だったのが「技術的な問題」が起こり、開始が小1時間ほど遅れたけど、その後は約1時間に渡りだれでも総裁にチャットで質問でき、また総裁は簡潔にわかりやすい言葉で答えていた。
こういう態度が信頼を育むのだと思う(少なくとも私の中には育まれました)。
あと、予定していた時間にチャットが始まらなくても誰も謝らないし、怒鳴ったりもしないという事実は、なぜ私にとってこの国が住みやすいのか思い出させてくれる。これが合わない人には辛い国だというのもよくわかるけど。
2018年9月6日
あなたも直接ステファン・イングヴェースに質問しよう (Svenska Dagbladet)