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テロで強まる特別警戒体制

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加盟国内の自由な移動を掲げたシェンゲン協定にもかかわらず、スウェーデンでは、本来一時的なものであったはずの国境のコントロールを2015年11月以降、もう5年間も続けている。

そして最近フランスやオーストリアで立て続けに起こったテロ事件を受けて、この国境コントロールは最低でも来年の5月11日まで延長されることになった。

また時を同じくして、スウェーデン警察は国内でのテロ対策を強化する。スウェーデンでテロが起こる危険性は危険度指数の最大値の5に対して、現在は「いつでもテロが起こる可能性がある」レベルの3であると、スウェーデンの治安警察Säpoが評価を下している。

スウェーデン警察は昨日から特別テロ警戒体制を施行して、危険度が高いと考えられている場所で対策をとったり、万が一テロが起こった際に対処する人員体制の強化を行っている。

現時点では特定の場所を避けるとか、こういう行動はしないようになどの市民への要請はでていないが、今後特定の公共の場所での行動についてなんらかの要請がでることも想定されているので警察からの発表に注意をはらってほしいと警察の広報担当官が話している。

アメリカもこの先選挙の結果がまとまったとしても、それはそれでまた、なんだか物騒な状態が続いていきそうな嫌な感じを受けるけど、スウェーデンでも危険はすぐ隣にあるのだろうか? そうはいってもコロナの中でも私は毎日のんきに暮らしていて、どういう時代に生きているのかちょっとよくわからなくなってくる。まずは土曜日の朝ごはんをいつもより時間をかけてゆっくり作って、ゆっくり食べるか。

政府は国境規制の期間を延長

ヨーロッパ各地のテロ事件を受け、警察は特別強化体制へ

© Hiromi Blomberg 2023