swelog ニュースで語るスウェーデン

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国境からの警告

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マルメのヒリエ (Hyllie) 駅でのパスポートコントロールの回数が減ったと聞いていたが、プラットフォームを真ん中で区切る、背の高い柵の冷たさにはいつまでたっても慣れない。

2015年の夏にシリアなどからの難民が押し寄せたから、柵ができたのはたしか2016年の年頭。

それまではコペンハーゲン空港駅から電車に乗って橋を渡ってスウェーデンにはいっても、切符の検札はあってもパスポートコントロールなど一切なく、国境を超えた感覚ゼロだったのだから、風景とは変わっていくものである。

 逆にその頃は、国境ポリスは来なくても、税関ポリスが時々麻薬犬を連れて回っていたのに最近はこないなぁと思っていたら、これだけ国境の警備を強めているのに麻薬や武器の密輸はどんどん増えているらしい。

麻薬は特に車や大型車両、また最近は郵便を使った密輸が多いそうなのでそちらにもっと人がさかれているのだろう。電車で運べる量なんてしれているのか?もちろん橋の上の電車では国境ポリスが不審者に目を光らせているし。

 そういえば来年のアカデミー賞外国語映画賞へのスウェーデンからの作品が『Gräns (グレンス・境界)』に決まったそう。様々なニオイを嗅ぎ分ける(そう犬のように)トロールが人間の姿で税関で働き、様々な事件・事象を解決していくという話?

朝の寝ぼけた頭でニュースを聞いていると中途半端な記憶だけ残ってる。

税関が警告「麻薬と武器の流れは止められない」 (Metro)

© Hiromi Blomberg 2023