swelog ニュースで語るスウェーデン

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気候危機はスウェーデンで大きく表れる

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このブログを書き始めたのは2018年の8月で、どんどん暑くなっていく夏に気候危機を肌身に感じたことと、9月頭に予定されていた統一選挙で排他的な極右政党が票をぐんと伸ばしそうな状況に、これはちゃんとニュースを追っておかなければだめだと思ったことががきっかけだった。

同時に、従来の新聞というニュースメディアが経済危機に陥ったり、また公共放送は必要ないという政党がでてきたりして、これから先も信頼できるニュースを必要な時に手に入れることができるのかもすごく気になり始めたのだった。

その時は今回のコロナのようなパンデミック危機がやってくることは私はもちろん想定してなかったが、話を戻すと、今の新型コロナウイルスのニュースの影でもスウェーデンの気候温暖化はどんどん進行していて、SVTがそれを伝えていた。

世界全体平均では産業革命前と比べておおよそ0.8度気温が上昇したとされているが、スウェーデンで1800年代末から記録されているものをたどると、その気温上昇差は1.7度という大きな数値になる。また最北地の町、ヨックモックに至ってはこの同期間の気温の変化は2度だ。

Ökningen av årsmedeltemperaturen i Sverige.

気温の変化は北極と南極の極地に近づけば近づくほど大きく現れるとは聞いていたもののこうして図解でみると、南北に長いスウェーデンの中でもその変化の差は一目瞭然だ。特に暖かくなったのが北の地方で、12月と3月で変化は顕著で冬がどんどん短くなっている。

今回、1800年代末からの気温の変化を改めてまとめ直したSMHI(スウェーデン気象庁)は、この先も気温上昇は続き、冬はどんどん短くなっていくとコメントしている。

昨日の記者会見でスウェーデンのコロナ対策について間違った発言をしていたアメリカのトランプ大統領が、この先またスウェーデンについて間違った発言しそうな題材となりそうなニュースかもしれない。まぁ、トランプ大統領の間違った発言はスウェーデンに限ったことではないのかもしれないけれど😅

初めて明るみに・スウェーデンは地球上の他の場所より2倍のスピードで温暖化

© Hiromi Blomberg 2023