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EUが検討するアルコールへの警告表示義務付け

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アルコールの健康への影響の警告表示義務付けの検討が、EUで本格化してきた。

目下欧州委員会で検討されている広範囲にわたるがん対策の一つとして、この警告ラベルの義務付けが提案されている。方向性としてはタバコについている警告ラベルと同じだ。

この問題にスウェーデンからの欧州議会員として関わるユッテ・グーテランドは「これはEUがアルコール飲料とさまざまなタイプのがんの関連性を理解しているということだ。ようやくここまでたどり着いた」と喜ぶ。

彼女はまた現在の食品と同等の内容表示義務がアルコールにはないことにも触れ「朝食のジュースの中身は細かく知っているのに、金曜の夜に飲むワインがどのようなものなのかほとんどなにも知らないという現状はおかしい」と話す。

この提案がこのまますんなりとEUと加盟各国で検討、可決されるとしても、それがスウェーデンで法として施行されるようになるまでには少なくとも数年はかかる見込みだ。どのような警告ラベルになるかなど詳細もこれから検討されるのだろうが、各アルコール飲料メーカーには大きな変更となりますよね、これ。

最近、生活の細かなことにEUで決定されたことが適応されて変化が起こっていることに気がつくことがよくある。それは例えば、使い捨てプラスティックに関する規制でスーパーの棚から関連商品が消えたり、またGDPR(EU一般データ保護規則)の適応で、ネットショッピングサイトなどでの自分のネット上の行動について企業がどれくらい情報を集めることを自分でレベル設定できるようになったりといったことだが、EUでの決定が各国に降りてくる(?)時には、ちょっとした有無を言わさぬ感がある。

このアルコール飲料への警告ラベルの動きも、例えば各国でやっていたらフランスやイタリアなどのワイン産地ではいつまでたっても検討が具体化しなかったように思う。アルコールの健康への影響に関して、また警告ラベルの表示に関してはたしかイギリスが長く検討していたように気がするのだが、イギリスではこの警告表示はもう始まっているのだろうか? それともこのEUの動きを眺めているのかな? 

そして将来的にはこのEUでの動きで、最近、世界で人気の日本酒もそのうちにラベル表示の変更を余儀なくされることになるのだろうか?

EUがアルコール飲料ボトルに警告文の表示を提案(SVT)

© Hiromi Blomberg 2021