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パンデミック時代の働き方

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これを書いている今は3月15日、日曜日の朝の7時半を少しすぎたところ。

ヨーロッパ周辺諸国の「国ごと閉鎖」や商店営業禁止などの動きに比べると、行動の制限が比較的のんびりしていたスウェーデンでも、先週、公衆衛生庁が「スウェーデンで感染拡大のリスクはとても高い」と発表したあたりから、人々の行動が少し変化してきた。

ただし政府の令による制限ではなく、企業の自主判断によるものだ

行政側からの要請としては今のところ学校閉鎖も起こっていないし、昨日外務省が国外への移動をやめるように勧告したのが目立つくらい。あと、病院や高齢者の集まる施設へ立ち入りの制限など細かい対応はいくつかあるが、私達はまだ国内では自由に行動できる。500人以上集まる集会は制限されたが、映画館もまだ営業中だ。

一方企業側は、従業員が自宅からリモートワークで勤務する体制にどんどん切り替わっている。先週スポティファイが全世界4400人の社員の在宅勤務を許可したのに続いて、スウェーデンの家電大手のエレクトロリュックスも本社で働く1500人のすべての社員のリモートワークを許可した。

毎日、刻一刻と状況は変わっていくので、明日の朝どういう状況になっているかは予想がつかないが、在宅勤務の傾向はオフィスワークを中心とした会社でこれからますます広がっていくことは間違いない。これまで以上にみんなビデオ会議やSlackなどのチャットツールで仕事するようになるだろう。

新型コロナを乗り切った後の世界は、働き方や通勤、出張の仕方が一変しているだろうことは簡単に予想できる。少なくとも明日の朝は通勤する人がぐっと減っていそうである。

全社員の在宅勤務を許可する企業が増加

© Hiromi Blomberg 2023