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GDPの減少で、心配なのは若者の失業

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2020年4月〜6月のGDP(国内総生産、スウェーデン語でBNP ・Bruttonationalprodukt)は、その前四半期に比べて8.6%減少し、1980年以降で一番激しい減少率となった。

昨日のニュースではスウェーデンでは厳しいロックダウンはなかったものの、公衆衛生庁の要請で各自が旅行、移動や外食などを控えた結果が反映されていると分析する専門家の声がいくつか紹介されていた。

アンダーソン財務大臣は昨日の記者会見でも「スウェーデンのGDPが他の国と比べると少しはましな数字だとしても、スウェーデンでは決して経済を優先させる戦略をとったわけではない。公衆衛生庁の指示に従った結果がこうなったというだけだ」と再度説明していた(このあたり、スウェーデンは経済を優先せて多くの死者がでた、という他国からの誤解が多い)。

大きな落ち込みは産業界でも見られたが、スウェーデンは他のEU諸国であるドイツやまたアメリカに大きな輸出市場を持っているので、経済はスウェーデンだけで回せるわけでもなく、当然の流れなのだろう。

4月、5月にガクンと落ち込んだGDPは6月以降回復の兆しがみえているものの、心配なのは6月に9.3%まで上昇した失業率。特に通常なら飲食や旅行業界で最初の職をえていたであろう若者が仕事につけていないことにアンダーソンも強い懸念を表していた。

今年の第3四半期以降の経済がどうなるかは、この先の新型コロナウイルスの感染拡大状況次第。宙ぶらりんな時間はつらいだろうけど、なんとか多くの人がのりきれますように。

スウェーデンのGDPが激しく落下。8.6%の減少に

© Hiromi Blomberg 2023