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カンナビスオイル販売論争

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よくわからないニュース?

「陶酔をもたらすTHCを含まないCBDオイルは食品ではなく医療用として売るべきなのか?」

スウェーデン今議論されているカンナビス(マリファナ)を巡る問題。

CBDオイルってなに?そもそも大麻とかマリファナじゃなかったの?麻薬と医療用と食品の分類?カンナビスとヘンプ?、という基本を理解していない一般人には何が問題なのかわかりにくい。

今問題になっているのはハンパから作られた高揚しないCBDオイル

昨日のニュースになったのは、「ヘンプ(スウェーデン語ではハンパ Hampa)」から作られた「CBDオイル」を健康増進剤として販売していた会社が、医薬品管轄庁から製品は医薬品として分類されるべきと判断され販売中止を求められたものだ。医薬品をして売るのあれば認可や製品パッケージに成分や効能などの但し書きが必要となる。

ここでいう「ヘンプ」は植物としての大麻を繊維産業用に改良したもので、ヘンプから取れるCBDオイルは陶酔の要因となるTHCという麻薬成分を含まないが、疲労回復やうつ病によく、またよく眠れるということで販売され人気もあるそうだ。

詳しくは下記のページの説明などがわかりやすいかも。

大麻草から抽出されるCBDオイル。慢性痛と睡眠障害をケアするって本当?

教授からのアドバイスで、大麻草由来の「CBDオイル」を使ってみた - Peachy - ライブドアニュース

CBDをめぐる誤解(その1) — SAKUMAG

スウェーデンの状況は?

CBDオイルを販売していた会社の方は、医薬品管轄庁の判断は間違っており裁判に持ち込む予定だ。医薬品管轄庁から2017年以降、同様に販売停止を求められた会社は合計8社あり、そのうちの5社は同様に医薬品管轄庁を訴えている。

医薬品管轄庁が2017年はCBDオイルは薬理学的に医薬品として分類されるべき物質を含有しているとの新しい見解をだしたのが、今回の流れの発端だ。

先に訴えられている会社は、裁判での判決がでるまでは販売を続けることができる申請を出しており、製品は今も市場に出回っている。

なにかこれらの会社はまだまだ怪しい感があるのだが、認可がいるならいるではやく手続きをして(なくてもいいならそちらの方がいいけど)、普通に薬局などでどんどん売り出せばいいのにね。

また1社カンナビスオイルの販売中止を求められる (SVT Nyheter)

© Hiromi Blomberg 2023