スウェーデンの若者・市民社会管轄庁が2018年に実施したアンケート調査によると、16歳から29歳の約半数が、ストレスや疲労、頭痛、腹痛、不眠といった精神疾患の症状に週に数回もしくは毎日悩まされていることがわかった。
2007年には34%だったこの数値は上昇する一方で、2018年の調査では女性の60%が症状があると回答。同数値が36%だった男性と比べると大きな開きがある。
精神的不調を引き起こす原因になっているのはなにか? という問いにははっきりとした答えはでていないが、SNSの普及などで「うまくいっている自分」を常に要求され発信していかなければならないことがストレスの要因にあるとアンケートで回答する人も多い。
若い女性が精神的な不調を訴えて、学校を休学したり精神安定剤を服用していることは私の周囲でも悲しいくらいよく聞く話なので、やっと社会問題として数値でも抑えられるようになってきてよかったと思う。
人は他人との比較の中で社会における自分の居場所を作っていくものだが、SNSでは四六時中、非常に広範囲の人と自分を比較し続けることに拍車がかかっており、それがこれまでになかったようなストレスフルな状況をつくっているという説を私は強く支持する。そして、その状況に対抗するにはスマホの利用を制限するなど、自分でとることのできる方法はあるのだ。
少し前にはスウェーデンの中高生が不眠に悩まされるニュースもとりあげたので、よければ合わせてぜひご一読を。