男女間平等が進んでいるとされているスウェーデンでも、職種により男性が大多数を占めるものや、またその逆もある。
保育士や小学校の教諭、介護士など女性が多い分野では平均賃金が低く、これらの職業の給与を引き上げることが政治的課題として指摘される。
そんな中、男性優位の職種に女性が増えているという動きもある。大学の建築学科などは、一昔前は男性一色だったのが今では女子学生の方が多い。
その動きが伝統的にマッチョなカルチャーの建設の世界でも広がってきた。
今、建設業で働く女性の割合は1.5%でしかないが、高校で建設コースに進む女子が今年は13%もの伸びを示しているそうだ。
建設業界の組合もマッチョ文化を変えようとこれまで努力してきたといい、その結果が少しずつだが現れてきているよう。これまでは建設現場でワクワクする自分に目覚めても、男性社会だからとその道に進むことをあきらめていた女の子も多いだろうから、自分の好きな道を選ぶことができるのは朗報。
既に現在、建設業で働く女性はまだまだ大変なことが山積みだと思うが、こういうパイオニアが職業の分布地図を塗り替えていく。